荒川修作+マドリン・ギンズ『建築する身体』をめぐる考察
関西大学 東西学術研究所 身体論研究班

本研究班は、現代美術家の荒川修作、マドリン・ギンズが唱えた思想「建築する身体」「天命反転」を、学際的な視点から考察し、「22世紀へ向けての身体論」を提案することを目的とする。

本研究の一番の特徴は、新しい身体論の構想を、荒川+ギンズ研究をフィルターにして目指す点にある。荒川+ギンズが自身を芸術・科学・哲学の総合を目指すコーデノロジスト(coordinologist、荒川による造語)と称したように、荒川+ギンズ研究には学際的な視点が不可欠である。その点をふまえて本研究班では、体験過程理論、東西身体論比較研究、身体教育論とボディーワーク論、絵画・建築作品の表象分析、生態学的アプローチ、リハビリテーション・精神医学臨床研究、荒川+ギンズプロジェクトの継続展開の研究、これに加えて、脳神経科学、システム論、芸術学などの諸分野との交流を図りながら、総合的視点に立つ身体論を提唱していく。

(関西大学 東西学術研究所パンフレットより)

1/30 Lucy Ives氏講演会のお知らせ

THE SADDEST THING IS THAT I HAVE HAD TO USE WORDS A MADELINE GINS READER 2021年最初のイベントは、昨年3月に『マドリン・ギンズ選集』(THE SADDEST THING IS THAT I HAVE HAD TO USE WORDS A MADELINE GINS READER)を刊行した編者であるLucy Ives氏に、

9/4 2020年度第2回研究例会「22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ–その思想と哲学–」を開催します

  2020年度第2回研究例会「22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ–その思想と哲学–」を開催します 2019年12月25日に研究成果報告として、フィルムアート社より刊行した『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ 天命反転する経験と身体』、本書籍について身体論研究班メンバー相互による討論を行います。 日 時:2020年9月4日(金)19:00~21:00 形 式:

[Report] 2/24 インポッシブル・アーキテクチャー展 関連トーク「永遠の勾配──荒川修作+マドリン・ギンズ作品のなかの建築ドローイング」

2020年2月24日(月)、関西大学東西学術研究所身体論研究班と国立国際美術館共催によるアイリーン・ソヌ氏(コロンビア大学アーサー・ロス建築ギャラリー 展示ディレクター)による講演「永遠の勾配──荒川修作+マドリン・ギンズ作品のなかの建築ドローイング」@国立国際美術館が行われました。 本講演は、国立国際美術館で現在行われている「インポッシブル・アーキテクチャー ―建築家たちの夢」の展覧会に関連した

3/1(日) 出版記念イベント「22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズへ」@三鷹天命反転住宅を開催いたします

2020年3月1日(日)、三鷹天命反転住宅にて書籍『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズー天命反転する経験と身体』(フィルムアート社)の刊行を記念してトークイベントを開催いたします。 同書の編者・執筆者からのプレゼンテーションやディスカッションを通して、この書籍をさらに堪能する機会にできればと考えています。もちろんまだ本書をお手にとっていない方のご参加も大丈夫、当日現地でも書籍の販売を行います。

[Report] 2/2 『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズー天命反転する経験と身体』合評会

2020年2月2日(日)、関西大学東西学術研究所第16回研究会:『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズー天命反転する経験と身体』合評会が開催されましたので、ご報告いたします。 このたび、身体論研究班研究員、またその関係者によって執筆された著書「22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ 天命反転する経験と身体」が出版されました。今回の研究例会は、出版を記念した、合評会です。 まず、執筆者各人が、それぞれ

2/2(日)『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズー天命反転する経験と身体』合評会が開催されます

2020年2月2日(日)、関西大学 梅田キャンパスにて書籍『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズー天命反転する経験と身体』(フィルムアート社)を記念して合評会が開催されます。 各執筆者からの内容解説はもちろん、指定討論者に小野暁彦氏(京都造形芸術大学教授/元・荒川+ギンズNYオフィス所員)、平林恵氏(横尾忠則現代美術館学芸員/元・養老天命反転地学芸員)、平井章一氏(関西大学教授/専門は日本の戦後美

22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズー天命反転する経験と身体

三村尚彦、門林岳史=編著|磯崎新、本間桃世、小室弘毅、森田真生、山岡信貴、辻真悟、富井玲子、岡村心平、染谷昌義、村川治彦、稲垣諭、手塚美和子、伊村靖子、松井茂、木田真理子、小石祐介ほか=著 発売日:2019年12月25日A5判|320頁定価:3,200+税出版社:フィルムアート社 ISBN 978-4-8459-1917-8 待望の書籍『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ-天命反転する経験と身体

12/11(水)第11回研究例会「コーデノロジストが目指すべきもの-南極ビエンナーレというプロジェクト-」が開催されます

2019年12月11日(水)に関西大学東西学術研究所身体論研究班の第11回研究例会を開催いたします。 今回の研究例会では、アーティストであり南極ビエンナーレ コミッショナーのアレクサンドル・ポノマリョフ氏をお迎えます。 入場無料、事前予約不要の研究会です。皆様のご参加をお待ちしております。 関西大学東西学術研究所身体論研究班 2019年度 第11回東西学術研究所 研究例会 コーデノロジストが目指す

11/21 ワークショップ「荒川修作+マドリン・ギンズの現在:哲学と創造性」@ 立命館大学衣笠キャンパス

11月21日(木)16:20から立命館大学衣笠キャンパスにてワークショップ「荒川修作+マドリン・ギンズの現在:哲学と創造性」が開催されます。 関西大学東西学術研究所身体論研究会(荒川+ギンズ研究)より、三村尚彦 主幹、門林岳史 研究員、小室弘毅 研究員が参加いたします。入場無料・参加自由となっておりますので、みなさま奮ってご参加ください。 立命館大学人文科学研究所研究プロジェクト「間文化現象学と人

[Report] 10/27 講演会:死なないための方法論 -Biotopological Scale-Juggling Escalatorの歩き方-(講師:Sheung Tang Luk)

2019年10月27日(日)、招聘研究者講演会を関西大学 梅田キャンパスにて開催いたしました。 同大学の招へい研究員として来日中の、Sheung Tang Luk氏 (Projects Manager, Reversible Destiny Foundation)に講演(講演タイトル「死なないための方法論 -Biotopological Scale-Juggling Escalatorの歩き方-」

10/27 講演会:死なないための方法論 -Biotopological Scale-Juggling Escalatorの歩き方-(講師:Sheung Tang Luk) @ 関西大学 梅田キャンパス

10月27日(日) 関西大学 梅田キャンパスにて 同大学の招へい研究員として来日中の Sheung Tang Luk (Projects Manager, Reversible Destiny Foundation)の講演会が開催されます。聴講自由・事前申込は不要ということですので、皆様ぜひご参加ください。 死なないための方法論 -Biotopological Scale-Juggling Esc

9/22 東西学術研究所 特別シンポジウム「AI×哲学×デザイン 未来都市としての大阪を考える」

  9月22日(日)、東西学術研究所特別シンポジウム「AI×哲学×デザイン 未来都市としての大阪を考える」に三村尚彦 主幹研究員、門林岳史 研究員が登壇いたします。AI、哲学、デザインをテーマにしたシンポジウムですが、もちろん当研究班での活動についても言及すると思いますので、皆様奮ってご参加ください。   2019年度 東西学術研究所 特別シンポジウム

[Report] 3/14 第4回東西学術研究所身体論研究班 研究会

2019年3月14日(木)、関西大学東西学術研究所身体論研究班の第4回研究会「荒川 + ギンズのデジタルアーカイブ構築」を開催いたしました。 現在、”荒川修作 + マドリン・ギンズの遺稿をアーカイブ化する”ということで、身体論研究班、荒川修作 + マドリン・ギンズ東京事務所(株式会社コーデノロジスト)、荒川修作 + マドリン・ギンズニューヨーク事務所(Reversible

[Report] 第9回研究例会「荒川+ギンズのアートおよび建築の諸相」

2018年12月2日(日)、関西大学東西学術研究所身体論研究班(荒川+ギンズ研究)の第9回研究例会を開催いたしました。 まず、美術家である大崎さんに、荒川+ギンズの「AをBとして知覚せよ」をはじめとする『意味のメカニズム』のエクササイズ(不可能な問い)を経由することで、マルセル・デュシャンの『レディメイド』を、圏論の恒等射影の問題から検討するという、新たな解釈のもと、マルセル・デュシャンと荒川+ギ

12/2(日)第9回研究例会「荒川+ギンズのアートおよび建築の諸相」が開催されます

2018年12月2日(日)に関西大学東西学術研究所身体論研究班の第9回研究例会を開催いたします。 今回の研究例会では、オーストラリア・クィーンズランド大学研究員、関西大学東西学術研究所訪問研究員として来日するRussell Hughes氏と、美術家の大崎晴地氏をお迎えます。 入場無料、事前予約不要の研究会です。皆様のご参加をお待ちしております。 関西大学東西学術研究所身体論研究班 研究例会 荒川+

[Report]「天命反転+マインドフルネス!」from 養老アートピクニック

2018年11月3日(土)、4日(日)に養老アートピクニックの企画として実施された「養老天命反転地で会いましょう」におきまして、ワークショップ「天命反転+マインドフルネス」を開催しました。当研究班からは、小室弘毅氏(研究員)が講師を、岡村心平(非常勤研究員)がファシリテーターを務めました。 今回のワークショップは「バランスを崩す」が大きなテーマ。頭の重みを利用してゆっくりと重心を崩す、目隠しをする

11月3日・4日「養老アートピクニック」に参加いたします

11月3日・4日に岐阜県の養老天命反転地・養老公園にて行われるアートイベント「養老アートピクニック」に当研究班より小室弘毅研究員、岡村心平準研究員がワークショップの講師として参加いたします。他にも荒川+ギンズ東京事務所代表であり当研究員でもる本間桃世氏と元川崎市岡本太郎美術館学芸員・仲野泰生氏とのトーク「荒川修作と岡本太郎」や養老天命反転地ツアーなど盛りだくさんの内容となっております。 イベントは

[Report] 第8回 研究例会「パズル・クリーチャーとトランスヒューマン-荒川+ギンズの人間観-」

2018年9月18日(火)、関西大学東西学術研究所身体論研究班(荒川+ギンズ研究)の第8回研究例会を開催いたしました。 まず、The Queensland Universityの研究者である、Russell Hughes氏が発表されました。近年のテクノロジーや、都市計画などの動向を踏まえた上で、「Arakawa + Gins のアイデアが現代の建築シーンに豊かな視座を与える」として締めくくられまし

9/18(火)第8回研究例会「パズル・クリーチャーとトランスヒューマン-荒川+ギンズの人間観-」が開催されます

2018年9月18日(火)に関西大学東西学術研究所身体論研究班の第8回研究例会を開催いたします。 今回の研究例会では、オーストラリア・クィーンズランド大学研究員、関西大学東西学術研究所訪問研究員として来日するRussell Hughes氏と、大地の芸術祭にて荒川+ギンズの世界からインスピレーションを得た舞台「Puzzle Creature」を発表されたAdrienne Hart氏をお迎えます。 今

[Report] 第7回 研究例会「戦後日本美術と荒川+ギンズ」

2018年7月21日(土)、関西大学東西学術研究所身体論研究班(荒川+ギンズ研究)の第7回研究例会を開催いたしました。 美術史家の富井玲子さんからは、美術史家の視点から日本出身の戦後現代美術作家としての荒川修作にスポットを当て、他の作家との共通点や違い、そして海外の作家に視野を広げた場合の同時代性・同時多発的な作品アプローチなど、アーティスト荒川の位置づけについてお話を頂戴しました。 そして、美術

7/21(土)第7回研究例会「戦後日本美術と荒川+ギンズ」が開催されます

2018年7月21日(土)に関西大学東西学術研究所身体論研究班の第7回研究例会を開催いたします。 今回の研究例会では、長年NYで美術史家として活躍されている富井玲子さんと、美術批評家の峯村敏明さんをお迎えし戦後現代美術における荒川修作+マドリン・ギンズについてご講演いただきます。 入場無料、事前予約不要の研究会です。皆様のご参加をお待ちしております。 関西大学東西学術研究所身体論研究班 研究例会

[Report] 第6回 研究例会「映画『For Example』をめぐって(ラウンド2)」

2018年3月11日(日)、関西大学にて荒川+ギンズ研究会・研究例会が開催されました。昨年末に東洋大学にて開催された『For Example』の上映に引き続いての上映会&講演という内容ではございましたが、「映画初めて見ました!」というお声も沢山頂戴しとても充実した1日となりました。 さらに、イメージフォーラムの山下さんからは映画史から荒川+ギンズ作品を紐解いていただき、この作品に新たな光が当たった

3/11(日)第6回研究例会「映画『For Example』をめぐって(ラウンド2)」が開催されます

2018年3月11日(日)に関西大学東西学術研究所身体論研究班の第6回研究例会を開催いたします。 今回の研究例会では、たくさんのご要望にお応えして、荒川修作+マドリン・ギンズの初期映像作品《For Example》の関西大学での上映、そしてイメージフォーラム・フェス ティバルのディレクターであり、2014年の同イベントにて上映会を企画された山下宏洋氏をお招きしてのご講演を予定しております。 入場無

[Report] 第5回 研究例会「映画『For Example』をめぐって」

12月17 日、東洋大学白山キャンパスにて東西学術研究所第17回研究例会(身体論研究班)「映画『For Example』をめぐって」を開催しました。 当日は荒川修作監督(1971年)による『For Example』を全篇上映しました。次に、平倉圭氏(横浜国立大学)より、実際に映画が撮影されたロケ地の検討や、映像の詳細な分析による白熱のご講演をいただきました。続いて辻真悟氏(建築家・『For Exa

12/17(日)第5回研究例会「映画『For Example』をめぐって」が東洋大学(東京)にて開催されます

2017年12月17日(日)に関西大学東西学術研究所身体論研究班の第5回研究例会を東京の東洋大学・白山キャンパスにて開催いたします。 今回の研究例会では、荒川修作+マドリン・ギンズの初期映像作品《For Example》に焦点を当て、映画上映と横浜国立大学の平倉圭氏、建築家で2014年に同映画の翻訳を担当された辻真悟氏両氏による講演を予定しております。 今回は東京での開催、入場無料、事前予約不要の

[Report] 9/11 第3回東西学術研究所身体論研究班 研究会

2017年9月11日、三鷹天命反転住宅にて第3回の東西学術研究所身体論研究班 研究会が開催されました。 今回は荒川修作+マドリン・ギンズのアーカイブ構築を進めるに当たり、国内でアーカイブの第一線でご活躍されている横山太郎氏(跡見女子学園大学)、上崎千氏(芸術学/元慶応大学アートセンター所員)をお招きして、横山氏からは「観世家のアーカイブ形成と室町期能楽の新研究」について、上崎氏からは現代美術中心の

[Report] 第4回 研究例会「荒川+ギンズ『建築する身体』をめぐる考察」

2017年7月29日、東西学術研究所第9回研究例会を開催いたしました。身体論研究班としては今年度初の実施となります。 まず研究報告として、三村尚彦主幹より今年5月下旬行われたNY出張の報告と研究班としてのプロジェクトの現状についてお伝えいただきました。続いて、稲垣諭委託研究員による研究発表「二重の自己ー個体と変容」では、オートポイエシスに関してリハビリテーションの臨床実践を含む豊富な事例ご発表いた

7/29(土)第4回研究例会 荒川+ギンズ『建築する身体』をめぐる考察 が開催されます

2017年7月29日(土)に関西大学東西学術研究所身体論研究班の第4回研究例会を開催いたします。 今回は2014年に三鷹天命反転住宅にて開催されたトークイベント「ARAKAWA+GINSという経験 -22世紀身体論を目指して-」へ登壇くださった、システムアーティストの安斎利洋氏のレクチャーが予定されています。 入場無料、事前予約不要の研究会です。皆様のご参加をお待ちしております。 東西学術研究所

[Report] 表象文化論学会第12回大会

2017年7月2日、群馬県前橋市で開催された表象文化論学会第13回にて、身体論研究班メンバーがパネル発表『荒川修作+マドリン・ギンズ−−22世紀の身体論にむけて』を行いました。 研究班からは、司会の門林岳史氏をはじめ、発表者として三村尚彦氏、染谷昌義氏、稲垣愉氏の3名が登壇しました。またコメンテーターとして、長年にわたって荒川修作との対話者であった小林康夫氏(青山学院大学)にご登壇いただきました。