北九州市立美術館本館は、1974年に西日本における大規模な公立美術館の先駆けとして誕生しました。開館当時から、地域の美術館として、常に新たな美術の動向を発信するとともに、1980年代からは、草間彌生、中西夏之など新鋭現代作家の国内での初個展を相次いで開催。同時に、展覧会開催と連動して対象作品を収集する活動を行ってきました。また、戦後美術史のなかでも極めて重要な「具体芸術協会」の作品をいち早く評価し、リーダーの吉原治良や、白髪一雄、村上三郎ら主要メンバーの作品をまとめて収集することで、戦後美術のコレクションの充実をはかってきました。
本展では、具体美術協会の作品をはじめ、当館が誇るコレクションのなかから精選した現代美術作品を紹介します。また、後期からは、近年当館に収蔵された作品の一部を展示するほか、同時開催として気鋭作家の招待展示「guest room 005 小野耕石」(2020年8月8日〜10月18日)をご覧いただきます。
(美術館ホームページより)