草間彌生+アメリカに渡ったアーティストたち

2020-02-08〜2020-04-12
新潟市美術館

出品作品: 《DuBut en Blanc》1977~78年

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近年、カボチャの野外彫刻や、色鮮やかな連作絵画を発表し、幅広い世代に注目されるアーティスト、草間彌生(くさま・やよい 1929年生まれ)。

新潟市美術館は、国内美術館では最初期の回顧展「草間彌生 はじける宇宙」(1992年)や、近新作による個展「草間彌生 永遠の永遠の永遠」(2012年)により、その作品世界を大規模に紹介してきました。また、繊細な色彩が静かに滲み出してくるような初期パステル画《線香花火》(1952年)や、幅8.4m、高さ3.2mの大作《流星》(1992年)といった貴重な作例の収集も進めてきました。中でも、南魚沼市出身の版画刷り師、木村希八と共に取り組んだエッチング59点は、鉄筆で刻み付けた生々しい線描で自伝的テーマを表現し、他の素材・技法にはない「知られざる草間」を味わえる作品群です。

本展覧会は当館が所蔵する草間作品全85点を、初めて一挙公開し、「クサマ・ワールド」の多岐に渡る魅力をご覧いただきます。

併せて、草間が1958-73年ニューヨークを拠点に創作の幅を広げ国際的な評価を得たことにちなみ、滞在中に親交を深めたジョゼフ・コーネル。草間と同じく、アメリカに渡って転機を迎えた靉嘔(あいおう)、荒川修作(あらかわ・しゅうさく)、篠原有司男(しのはら・うしお)らの表現を収蔵品よりご紹介します。

 

展示の構成

第1部-1 草間彌生 所蔵品全点公開 計85点
コラージュ 1点
パステル 1点、
立体作品 9点 (うち大型2点)
版画作品 74点 (エッチング59点、リトグラフ15点) を展示します。

第1部-2 草間彌生と交流したアーティスト
草間がニューヨーク滞在期に親しく交流した美術家、ジョゼフ・コーネル(1903~72)と、1984~95年、草間版画(リトグラフ、エッチング)の摺りを担当した木村希八(きむら・きはち 1934~2014)の作品を紹介します。

第2部 アメリカに渡ったアーティストたち
靉嘔(あいおう 1931年生まれ、茨城県出身。1958~2008年ニューヨーク滞在)
荒川修作(あらかわ・しゅうさく 1936~2010、名古屋市出身。1961年~ニューヨークを拠点に活動)
篠原有司男(しのはら・うしお 1932年生まれ、東京都出身。1969年~ニューヨークを拠点に活動)

ほかの作家を紹介します。