前期/岡本太郎・縄文から現代へ

2019-07-13〜2019-10-14
川崎市岡本太郎美術館

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生前の岡本太郎氏から川崎市が2千点におよぶ主要作品の寄贈を受け、1999年10月30日に岡本太郎美術館が開館し今年で20年を迎えます。

岡本太郎美術館では開館以来、常設展示室での収蔵作品展示のほかに、企画展として、「岡本太郎を顕彰し、その芸術性を探るもの」、「岡本太郎が交流した作家とその時代」、「芸術と社会との関り」を企画展のテーマとして展覧会を開催してきました。20年の間にこれらの企画展は約60回となります。

開館20周年の記念として、これまでに開催してきた企画展を振り返り、展覧会を象徴する代表作品や資料を抽出し展示する展覧会を前期と後期に分けて開催します。

前期展では、岡本太郎の多面的な活動の足跡と、縄文土器から民族の源流を探るフィールドワークの旅、そして岡本太郎と関わりの深い同時代の作家を紹介します。

本展を通じてこれまでの展覧会を振り返り、今後の美術館の更なる役割を見出すきっかけとしたいと考えています。

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みどころ

●岡本太郎芸術の多面的活動を代表作品で紹介

これまで岡本太郎の芸術性を深く掘り下げる展覧会として、「太陽の塔」「明日の神話」などの作品に焦点をあてた展覧会や、「テレビ」「ことば」「あそび」などのテーマから岡本太郎芸術を紹介する展覧会、また、「建築」「パリ時代」「パブリックアート」など様々な表現・分野や、時代という視点で展覧会を開催してきました。

本展ではこれらの展覧会から代表作を展示することで、岡本太郎の多面的な活動の足跡をたどることができます。

●民族学、縄文土器への衝撃、そして現代へ

パリで民族学を学んだ岡本太郎は、芸術は民族の歴史や文化の延長線上にあると考えていました。本展では、縄文土器の再発見に端を発して国内外をフィールドワークしたその足跡を写真と資料で紹介します。

縄文土器、パプアニューギニア、韓国、沖縄、東北などの貴重な資料を展示し、岡本太郎が探る民族の姿とその文化について紹介します。

●岡本太郎と周辺の作家

岡本太郎が関りを持った作家、荒川修作、池田龍雄、北大路魯山人、北代省三、篠原有司男、横尾忠則等の作品を展示、その関わりの中から互いの芸術性を探ります。

(美術館ホームページより)