チューリッヒ・ダダ100周年―ダダイスト・ツァラの軌跡と荒川修作

2016-06-29〜2016-08-07
早稲田大学 會津八一記念博物館

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2016年は第一大戦下の中立国スイスのチューリッヒで、ルーマニア出身のトリスタン・ツァラらによってアヴァンギャルド芸術運動ダダ(ダダイズム)が始動してから100年目にあたります。ツァラが「ダダは何も意味しない」と叫んで芸術のあり方を問い直したように、ダダはベルリン、パリ、ニューヨーク、東京などに拡がった最初のグローバルな芸術運動でしたが、その後1960年代にネオダダとして新たな復活をとげ、21世紀の今日なお現代アートの起源となっています。また、ツァラは第一次大戦後パリに移り多彩な活動をつうじて、ピカソ、ミロ、マティスらとのコラボレーションによる多くの詩画集を発表しており、ツァラの軌跡をたどることでモダンアートの貴重な場面が再現されます。今回は、ダダの機関誌DADAの貴重な初版オリジナル全号(早稲田大学図書館蔵)、トリスタン・ツァラ関連初版本(ピカソのリトグラフ付き、個人蔵)、ルーマニアのダダ関連資料、50年前の各国のダダ展図録、さらにはネオダダに参加した荒川修作の版画(會津八一記念博物館寄託)なども展示します。なお、この特集展示は駐日スイス大使館の後援を受けて開催するものです。(公式ホームページより)