ニューヨークを舞台にした日本人アーティストたち ―木村利三郎作《メトロポリス》を中心に

2024-05-13〜2024-07-15
早稲田大学 會津八一記念博物館

出品作品: 《実際には:盲目の意思Ⅰ》1982-83

2019年に開催した「ニューヨークに学んだ画家たち―木村利三郎を中心に」を機に、当館では木村利三郎(1924-2014)のご遺族から油彩画15点を受贈しました。そのうちの1点《メトロポリス(METROPOLIS)》は、都市を描き続けてきた木村の画業において集大成的な意味をもつ作品といえます。本作は大都市(メトロポリス)をテーマとした、30メートルほどの長さがある作品ですが、木村の創作においてこのような大作は珍しく、貴重な作例となっています。今回、このダイナミックな油彩画を會津八一記念博物館2階のグランド ギャラリーの大きなスペースを活用し、展示します。

本展ではまた、《メトロポリス》だけではなく、木村利三郎の作品から、先回の展覧会で出品できなかった油彩画や初期の水彩画などを紹介します。さらに、荒川修作や内間安瑆、白井昭子など関連作家の作品を展覧することで、ニューヨークを舞台に世界で活躍をするようになった日本人アーティストの活動を紹介します。前回展とともに本展が、ニューヨークにおける日本人アーティストの活動をより一層理解できる機会となれば幸いです。

出品作家:荒川修作、猪熊弦一郎、内間安瑆、木村利三郎、坂上怜湖、佐々木健二郎、佐藤正明、白井昭子、富岡惣一郎、流政之

美術館ホームページより