「アラカワ+ギンズを巡る過去、現在、未来」

2016-10-21〜2016-11-19
ギャラリー・アートアンリミテッド

企画概要

荒川修作+マドリン・ギンズについての集中セッション&展覧会

常に現在進行形のARAKAWA +GINS、さまざまな角度からマニアックで濃密なトークを六本木アートナイトに合わせ連続で開催します。時間軸とともにアラカワ+ギンズの影響の空間の広がりを体現させるセッション。芸術家としての荒川修作の作品解読、世界で唯一のアラカワ+ギンズの集合住宅、三鷹天命反転住宅の現在、思想的な広がりを見せる今後の展開として関西大学の研究チームのNY取材レポートなど。ギャラリーの小さな空間で行う完全予約制の密室トーク。あわせて関連展示を行います。

日時:2016年10月21日(金) ・22日(土)・10月28日(金)
会場:ギャラリー・アートアンリミテッド
主催:gallery ART UNLIMITED / ARAKAWA + GINS Tokyo Office (Coordinologist, Inc.)
協賛:関西大学東西学術研究所身体論研究班 / Reversible Destiny Foundation

連続講座

Session 1
池上 高志+本間 桃世 「『意味のメカニズム』を破壊する」

東京大学大学院で複雑系の科学を専門とし、人工生命の研究を通じて、アラカワと親しく交流。次世代への橋渡し役としても大きな影響力ある池上氏。アラカワ+ギンズ東京事務所代表の本間桃世氏を聞き手として池上氏が語るアラカワ+ギンズと人工生命の未来の世界。

日 時10月21日 (金) 19:00 – 21:00
定員になりました
参加費 / 定員2,000円(ワンドリンクつき、税込)/ 定員30名
講 師池上 高志(東京大学大学院教授)
Takashi IKEGAMI (Professor, University of Tokyo, Department of General Systems Sciences)

1961年生まれ。東京大学大学院教授。複雑系科学研究者として、アートとサイエンスの領域を繋ぐ活動も精力的に行う。渋谷慶一郎と「第三項音楽」、新津保建秀と「MTM」、宮島達男との生命体のような動きをするガジェット「LIFE I-model」など、活動は多岐にわたる。著書:『生命のサンドウィッチ理論』(講談社、2012)、『動きが生命をつくる―生命と意識への構成論的アプローチ』(青土社2007)、共著:『複雑系の進化的シナリオ』(朝倉書店、1998)『ゲーム―駆け引きの世界 (東京大学公開講座)』(東京大学出版会、1999)、共訳書:Andy Clark著『現れる存在』(NTT出版、2012)など。

本間 桃世(荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所 代表)
Momoyo HOMMA (Director, ARAKAWA +GINS Tokyo Office)

池上高志氏
本間桃世

Session 2
山田 諭「荒川修作を解読する」

荒川修作の出身地である名古屋の美術館の学芸員として、近隣の学芸員とともに「荒川修作研究会」を立ち上げて、2005年に「荒川修作を解読する」展を開催した山田氏が、1950年代の初期作品から建築へと移行する直前1980年代の傾斜台のある作品まで解読する。

日 時10月22日 (土) 14:00 – 16:00
終了しました
参加費 / 定員2,000円(ワンドリンクつき、税込)/ 定員30名
講 師山田 諭(名古屋市美術館 学芸課長)
Satoshi YAMADA (Chief curator, Nagoya City Art Museum)

1959年名古屋市生まれ。1985年名古屋大学大学院修了。名古屋市美術館の開館準備に携わり、1988年から現職。専門は日本近代・現代美術。主要な企画展は、「日本のシュールレアリスム1925-1945」展(1990年)、「赤瀬川原平の冒険」展(1995年)、「河原温1954,1954,1956 内藤礼1991」展(1995年)、「戦後日本のリアリズム1945-1960」展(1998年)、「中西夏之:《柔かに、還元》の絵画/思索」展(2002年)、「荒川修作を解読する」展(2005年)、「静けさのなかから:桑山忠明/村上友晴」展(2010年)、「ハイレッド・センター:『直接行動』の軌跡」展(2013年)、「画家たちと戦争:彼らはいかにして生きぬいたのか」展(2015年)など。
山田 諭氏と

Session 3
関西大学東西学術研究所身体論研究班+本間 桃世 「アラカワ+ギンズの現在と未来」

竣工11年目を迎えた三鷹天命反転住宅。アラカワ+ギンズ東京事務所の代表である本間桃世氏が語る三鷹天命反転住宅の今。そして今年、アラカワ+ギンズの研究プロジェクトを立ち上げた関西大学東西学術研究所身体論研究班、三村尚彦、門林岳史、岡村心平各氏によるNY調査報告とプロジェクトの今後について。

日 時10月22日 (土) 17:00 – 19:00
終了しました
参加費 / 定員2,000円(ワンドリンクつき、税込)/ 定員30名
講 師

関西大学東西学術研究所 身体論研究班
本研究班は、現代美術家の荒川修作、マドリン・ギンズが唱えた思想「建築する身体」「天命反転」を、学際的な視点から考察し、「22世紀へ向けての身体論」を提案することを目的とする。本研究の一番の特徴は、新しい身体論の構想を、荒川+ギンズ研究をフィルターにして目指す点にある。荒川+ギンズが自身を芸術・科学・哲学の総合を目指すコーデノロジスト(coordinologist、荒川による造語)と称したように、荒川+ギンズ研究には学際的な視点が不可欠である。その点をふまえて本研究班では、体験過程理論、東西身体論比較研究、身体教育論とボディーワーク論、絵画・建築作品の表象分析、生態学的アプローチ、リハビリテーション・精神医学臨床研究、荒川+ギンズプロジェクトの継続展開の研究、これに加えて、脳神経科学、システム論、芸術学などの諸分野との交流を図りながら、総合的視点に立つ身体論を提唱していく。 

本間 桃世(荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所 代表)
Momoyo HOMMA (Director, ARAKAWA +GINS Tokyo Office)

身体論研究班NY視察(2016年5月)

Session 4
Hideo NAMBA "Appreciation of The Mechanism of Meaning"

アラカワ+ギンズの代表作、「意味のメカニズム」全点を所蔵するセゾン現代美術館の館長である難波英夫氏。かつてアラカワ+ギンズと最も親しく交流した識者が、多くの謎に満ちた「意味のメカニズム」論とともに、生身のアラカワのエピソードを語る。

日 時10月28日 (金) 19:00 – 21:00
定員になりました
参加費 / 定員2,000円(ワンドリンクつき、税込)/ 定員30名
講 師難波 英夫(セゾン現代美術館館長)
Hideo NAMBA (Art critic, Director, Sezon Museum of Modern Art)

1950年、東京都に生まれる。東京芸術大学美術学部美術学科卒業。現在、セゾン現代美術館館長。専攻、欧米近現代美術。『横尾忠則全絵画』(監修・解説、平凡社、1996)、訳書に、ベッツィー・ワイエス『クリスティーナの世界』(リブロポート、1983)などがある。『荒川修作論(仮題)』を刊行すべく執筆中。
難波 英夫氏

関連展示
荒川修作+マドリン・ギンズ「WORK IN PROGRESS – アラカワ+ギンズを巡る過去、現在、未来」展

会場:ギャラリー・アートアンリミテッド

会期:2016年10月21日(金) ー 11月19日(土)
※11月3日(土)-7日(月)は工事のため連休

営業時間:13:00-19:00  休廊:日・祝・火曜休み
*セッション開催時間はセッション参加者のみ入場可能
*ビル前面の道路拡幅工事により、ご不便をおかけします。予めご了承ください

会場・ご予約に関するお問合せ

ギャラリー・アートアンリミテッド

〒107-0062 港区南青山1-26-4 六本木ダイヤビル3F
TEL 03-6805-5280