DVD『死なない子供、荒川修作』

監督:山岡信貴
音楽:渋谷慶一郎
出演:荒川修作(コーデノロジスト)、佐治晴夫(宇宙物理学者)、天命反転住宅の居住者
ナレーション:浅野忠信
企画製作:ABRF
発売:リタピクチャル
発売年:2011年
言語:日本語

 

「人は死なない」と断言した男と、「死なない家」に住んだ人々の生命の記録。宇宙創生以来、死の運命から決して逃れられなかった人間の限界に生涯を賭して挑んだ天才・荒川修作を描く!!

2005年に出現した極彩色の奇怪な建築物「三鷹天命反転住宅」。ここに住むと身体の潜在能力が引き出され、人間は死ななくなるという。この建物を創り上げた荒川修作という男の言葉から浮かび上がってくる、あらゆる知性が想像しえなかった衝撃の生命論が明らかにされる。

常識を軽々と越えた荒川氏の言葉の数々をはじめ、宇宙物理学者・佐治晴夫氏のインタビュー、三鷹の“死なない家”で生活する人々の身体的変化、そこで生まれ 育った子供の記録映像を織り交ぜながら、芸術・科学・哲学を総合した斬新な都市計画を構想するまでに至った荒川の全活動を振り返る本作は、全人類の誰もが 想像すらできなかった世界の可能性を浮き彫りにするとともに壮大な生命賛歌を高らかに歌い上げる。

監督は自身が4年に及ぶ三鷹天命反転住宅の住人でもあり、特異な映像世界で海外映画祭の評価も高い山岡信貴。音楽は先鋭的な電子音響で音の概念そのものに変革を与え続ける渋谷慶一郎。やくしまるえつこ率いるバンド“相対性理論”とのコラボレーションも記憶に新しい。そしてナレーションには、国内外で常に注目を浴び続ける日本を代表する俳優・浅野忠信を迎え、荒川修作を語る上で申し分のないスタッフ陣が結集。宇宙創生以来、死の運命から決して逃れられなかった人間の限界に、生涯を賭して挑み続けた天才・荒川修作を見事に描き出した。

 

本編ディスク

「死なない子供、荒川修作」本編80分(日本語字幕on/off付き)

荒川修作講演映像 (2005年11月8日 荒川修作を巡る徹底討論より)  30分

予告編1分

荒川修作チェック用の「死なない子供」パイロット版10分

 

特典ディスク

「WE-人間を超えていくために」マドリン・ギンズを巡るドキュメンタリー映画(2011年,監督:山岡信貴)

荒川修作の公私にわたるパートナー、マドリン・ギンズ。「意味のメカニズム」にはじまり、建築作品や著作に至るまで荒川修作作品の共同制作者として常に名前がつらねられているものの、その人物像は謎に包まれていた。この映像はニューヨークのマドリン・ギンズを訪ね、荒川修作のアトリエや最新作バイオスクリーブハウスを取材することで、本編では描ききれなかったアラカワプロジェクトのもう一つの重要な側面を描き出している。(約70分)

荒川修作講演映像 2005年11月10日 荒川修作を巡る徹底討論より

三鷹天命反転住宅の竣工記念として開催された伝説的な4夜連続講演会の映像を収録。記録用映像ではあるが、編集を極力避けることで、荒川修作の発言やその息づかいまで存分に堪能できる内容となっている(約40分)

ランディング・アラカワ 荒川修作関係者インタビュー

3部構成のドキュメンタリー

第一部「ART」…「意味のメカニズム」を中心に荒川修作のアート作品の魅力と謎に迫る。

第二部「TO NOT TO DIE」…アートから建築への移行期にニューヨークで何が起こっていたのかを当時のスタッフの証言から検証する。

第三部「ARCHITECTURAL BODY」…三鷹天命反転住宅のプランニングから完成までの道程を振り返ることで荒川修作が生涯をかけて追求していた希望の正体を探る。(計約70分)

出演:佐野吉彦 (安井建築設計事務所取締役社長)、難波英夫 (セゾン現代美術館館長)、馬場駿吉 (名古屋ボストン美術館館長)、村松映一 (元竹中工務店副社長・村松映一建築設計室主宰) ほか(順不同)