天命反転トーク 馬場駿吉×本間桃世「意味の彼方へ—養老天命反転地と荒川修作+マドリン・ギンズ」

いつも荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所の活動にご支援・ご協力を賜りましてありがとうございます。

この度、荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所のアーカイブより2019年11月2日に養老天命反転地にて開催された対談講演会 馬場駿吉×本間桃世「意味の彼方へ—養老天命反転地と荒川修作+マドリン・ギンズ」の映像を公開いたします。

馬場駿吉氏は荒川修作と同郷の愛知県名古屋市出身、耳鼻咽喉科医、俳人、そして美術批評家として多彩な活動を続けて来られました。荒川修作とは1979年の出会い以来友好関係は続き、荒川不在となった今も独自の視点から荒川修作論を展開されておられます。

この対談講演会では馬場氏が1960年に偶然に立ち寄った東京の画廊で見た荒川渡米前の立体作品から、荒川修作そしてマドリン・ギンズとの最初の出会い、その後の養老天命反転地をはじめとする建築作品、そしてその先へと40年以上に渡って荒川+ギンズの活動を見つめ対話を重ねてきた馬場氏しか語り得ない貴重なお話の数々をうかがいました。

長年の交流について、また馬場氏の荒川作品評は、ご著書『意味の彼方へ──荒川修作に寄り添って』(2016年、書肆山田)にもまとめられています、そちらも合わせてお読みいただければ幸いです。

今回の映像公開に際し、関西大学東西学術研究所「身体論研究班」のご協力により、全編日本語字幕を入れることが出来ました。研究記録用映像のため一部聞き取りづらい箇所もございますが、その場合はぜひ字幕をお使いの上ご覧ください。

まだまだコロナ禍が続き、みなさまにおかれましては公私ともに先の見通しを立てることがなかなか難しい状況が続いておりますが、ご自愛のほどお祈り申し上げます。

一日も早く皆様とご一緒できる日が来ることを祈りつつ、まずはこのたびの映像記録をお楽しみください。

荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所

プログラム概要

天命反転トーク 馬場駿吉×本間桃世「意味の彼方へ—養老天命反転地と荒川修作+マドリン・ギンズ」(養老アートピクニックより)

日時:2019年11月2日(土)14:00~15:30

会場:養老天命反転地

字幕作成協力:関西大学東西学術研究所身体論研究班

講 師:

馬場 駿吉 Shunkichi Baba
1932年名古屋生まれ。医師、俳人、現代美術評論家、芸術批評誌「REAR」編集同人。愛知県立芸術大学客員教授、元名古屋ボストン美術館館長、名古屋市立大学名誉教授、名古屋演劇ペンクラブ理事長。美術、演劇、映像、舞踊、音楽、文学など、現代芸術の最前線を横断する評論、エッセイを新聞、雑誌などに多数執筆。荒川修作とも親交が深く、著書に『意味の彼方ー荒川修作に寄り添って』がある。第72回中日文化賞受賞。

本間 桃世 Momoyo Homma
荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所 (Coordinologist, Inc.) 代表。
Reversible Destiny Foundation (荒川+ギンズ財団、ニューヨーク)理事。
武蔵野美術大学卒業後、国際機関、NGOを通じて主に海外での美術教育の仕事に携わる。Fundación PERSONA(サンホセ、コスタリカ)副代表、Taller PRESENTE主宰。‘98年に5年間の中米滞在を経て帰国後、中米・カリブ地域の美術研究、文化交流の仕事を続ける中、1999年に荒川修作と出会う。2002年に荒川修作+マドリン・ギンズの東京事務所を開設、ニューヨークの財団本部と連携を図りつつ、主に国内での荒川+ギンズの活動を多方面から支える。