三鷹天命反転住宅 ヘレン・ケラーのために 荒川修作+マドリン・ギンズの死に抗する建築

著者:荒川修作、マドリン・ギンズ、ほか
サイズ:大型本、ハードカバー
出版社:水声社
発売年:2008年
言語:日本語

 

ついに、人間の可能性を作り変えるほどの建築が出現した。

幾何学で構成された建築に安住してきた結果、私たちは、いまだ各人の2~3%しか活用できていない。

人間の、生命としての能力を最大限に発揮させる建築、天命反転住宅は人類史上最大の革命である。

河本英夫(本紙帯文より)

 

目次

荒川修作, 新しい産業としての「手続きを通した建築」

-不確かな建築

I. 新たな生命の始まり

瀬戸内寂聴, 極彩色の死なない家

茂木健一郎, 超新星爆発のある人生をこそ

宇野邦一, 抵抗のプログラム

建畠晢, 言語としての建築

野村貴和夫, 荒川ランボー交響

-三鷹天命反転住宅を経めぐりながら書いた詩

II. 「天命反転」に向かって

塚原史, 荒川修作を探して

-『意味のメカニズム』から「三鷹天命反転住宅」へ

馬場駿吉, 天命反転住宅徘徊記

中村敬治, 不快適な住宅

難波英夫, 「意味のメカニズム」から「天命反転都市」へ

平芳幸浩, 永遠のタブラ・ラサ

田中綾子, 類似の輪郭

-「三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller」によせて

三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller 写真

(撮影・中野正貴)

三鷹天命反転住宅 竣工までの歩み

CGでみる三鷹天命反転住宅

III. 「建築する身体」ということ

高橋透, サイボーグは建築的身体である

河本英夫, 天命反転は二度到来する

高橋順一, 外部化する空間・外部化する身体-

三鷹天命反転住宅をめぐって

小野暁彦, 気配の機能-まだ見ぬ機能主義へ

高橋世織, 21世紀の生命科学-アラカワ, 中谷宇吉郎, 宮沢賢治

Ⅳ. 「死なない家」をめぐって

渡部桃子, メイク・イット・ニュー(更新せよ)

-初心者のための荒川+ギンズ

平林恵, 天命反転住宅の効能

-志段味循環型モデル住宅体験リポート

山崎泰孝, 建築が人間, 社会を変える

-荒川修作と三鷹天命反転住宅を見て

佐野吉彦, カタチによって, カタチとともに

永野宏志, 来るべき詩人たちのビオトープ

工藤順一, 自由について-生命の流れの自由

深沢慶太, 荒川修作 in Dub-三鷹天命残響伝

Ⅴ. 三鷹から世界へ

荒川修作×丸山洋志, 死なないために

池上高志×鈴木健, 水牛

三鷹天命反転住宅 建築資料