当館ではこれまで、戦後日本からニューヨークへ渡り、同地を拠点に活動したアーティストたちの作品を数多く紹介してきました。本展は、その流れを踏まえつつ、「色」と「形」に焦点を当て、新収蔵品および初公開作品を中心に展示いたします。
1960~70年代のニューヨークでは、新しい芸術表現が模索されるなか、多様な動向が生まれました。なかでも、日常的な主題を鮮やかな原色で表したポップ・アート、幾何学的図形が錯視効果をもたらすオプ・アートは、とくに多くのアーティストたちに広く受容されました。これらの特徴は、日本のアーティストたちの作品にもその影響が読み取れます。
荒川修作の色彩豊かなダイアグラム作品、木村利三郎の多色の幾何学的図形が構成する都市風景、佐藤正明によるニューヨークの日常風景を象徴する地下鉄やニューススタンドを取り上げた作品に加え、ここではさらに、靉嘔、坂上怜湖、高井貞二の作品も併せて展示し、並べて見ることで、彼らが追及した創造の方向性について読み解く試みをいたします。
(美術館ホームページより)



