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同書は北海道大学大学院教授・大平具彦氏による待望の一冊です。
大平氏は同書で壮大な文明史の再考を、20世紀アヴァンギャルドの位置・意義の存在から論じておられます。
グローバリゼーションがあらゆる分野で唱えられる今日、文明の構造の再考・読み替えは現代に生きる者の責務であり、今だからこそ可能な試みともいえるでしょう。
「‥こうして私の内部では、アヴァンギャルド論は同時に文明論となった。本書の前半部では芸術、詩(表現空間)に重心があるのに対して、後半部では芸術、詩をベースとしつつも、文明(生空間)の組み直しに重心が移っているのはこうした経緯による。
ひとつ付言すると、私がアヴァンギャルド論を同時に文明論として考えるようになったのは、ヨーロッパの眼とは別な視座から西洋と非西洋を見ることのできる日本という文化トポスに身をおいていたからこそではなかったかと今にして思っている。‥
(「あとがき」より)
塚原氏による『荒川修作の軌跡と奇跡』が天命反転思想への旅へと誘う書であるとすれば、大平氏による『二〇世紀アヴァンギャルドと文明の転換』は、まさに世界の越境を読みながら体感できる、稀有な書であることが大きな特徴であります。
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目 次
序 コロンブス、プリミティヴ・アート、そしてアラカワへ
第 I 部 二〇世紀アヴァンギャルドとプリミティヴ・アート
- 第一章 ピカソと《アヴィニヨンの娘たち》
- 第二章 アポリネールと「太陽 首 切られて」
/ツァラと「黒人詩に関するノート」
- 第三章 ストラヴィンスキーと『春の祭典』――ロシアの場合
- 第四章 シュルレアリスムのヨーロッパ批判――表象の人類学的変容
第 II 部 アヴァンギャルドの思考から世界の生成へ
- 第五章 エメ・セゼール――世界というトポスの身体化
- 第六章 オクタビオ・パス――世界を受肉する詩学
- 第七章 荒川修作――世界のつくり直しとしての「建築する身体」
- 終章 世界、そして見えない都市へ
注
あとがき
人名索引 |
『二〇世紀アヴァンギャルドと文明の転換
―コロンブス、プリミティヴ・アート、そしてアラカワへ』
著者: 大平 具彦
価格 : \6,500(外税)
出版社: 人文書院
単行本: 470ページ
サイズ:A5判上製
ISBNコード:978-4-409-04096-6
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