荒川修作 PRINT WORKS

2008-09-24〜2008-11-29
岐阜現代美術館

美術の領域を越え、科学、哲学そして建築と、幅広い領域で活動をするコーデノロジスト荒川修作。人間の宿命である「死」に抗い、総合的芸術によって人間の魂を救済することをテーマとして独自の世界を展開しています。1960年代以降の文字や記号、幾何学的な図形を構成し、科学と哲学を総合した理論を展開する「図式絵画」、そして1995年にオープンした「養老天命反転地」は、建築的体験型プロジェクトであり、荒川の代表的作品です。荒川は、人間の従来の価値観を根本的に転換し、あらためて潜在する知覚を呼び覚まし再構築することで、あたらしい価値観や思想を生み出していくための場を提供し、人間の感覚に働きかけるような作品を制作しています。

本展では、所蔵作品である1960年~80年代にかけて制作された「図式絵画」の版画作品、そして「養老天命反転地」に関わる模型を1点展示し、これまでの荒川芸術、哲学、思考のプロセスを見つめなおします。

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