「多様性の起源ー1980年代 コレクションから」

2008-07-04〜2008-10-05
セゾン現代美術館

戦後社会の繁栄の頂点と見なされた1980年代ーそれは「ポスト・モダニズム」「ニュー・エクスプレッショニズム」等の流行の言葉とともに、かつて見られぬほどに多様な美術作品が生み出された時代であった。1980年代の<多様性>とは、作品のスタイルだけにとどまらず伝統的な絵画と彫刻を超えたインスタレーション、身体性に関わるパフォーマンス、また写真や映像作品等、美術自体の枠組みが越境的に拡張されてゆく時代のムーヴメントへの総称でもあった。さらに<多様性>は世紀を跨いで生き続け、今日では広く文化的状況の豊かさを形容する価値的用語にまで格上げされているようでもある。

1981年にセゾン現代美術館は軽井沢に開館し、所蔵作品も同時代の作品が最大多数を占めている。本展はいわば<多様性の起源>であった1980年代の作品を中心に、今日にいたる現代美術を約80点の作品によって展望するものである。 (美術館ホームページより)

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