映像公開「天命反転トーク・荒川修作と岡本太郎」2018年11月3日・ 養老天命反転地にて

いつも荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所の活動にご支援・ご協力を賜りましてありがとうございます。

 

この度、荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所のアーカイブより2018年11月3日に養老天命反転地で開催された「天命反転トーク・荒川修作と岡本太郎」の映像を公開いたします。

 

荒川修作は1961年に渡米、その後ニューヨークを拠点とし国際的に活動の場を展開していきました。若き日の荒川とマルセル・デュシャンとの交流は広く知られていますが、渡米前に日本で出会った数々の支援者との、その後も続いた交流は荒川の創作活動に多大な影響を及ぼしていると言っても過言ではありません。なかでも岡本太郎から受けた知遇は荒川本人も折に触れ公私の場で貴重なエピソードと共に語っています。

 

このトークでは川崎市岡本太郎美術館にて学芸員として長年岡本太郎の研究に携わり、また交流も深かった仲野泰生氏をお招きし、荒川+ギンズ東京事務所代表の本間桃世と共に二人の稀代の芸術家のつながりと壮大な夢について豊富な資料映像と共にお話しいただきました。それはまさに二人と協働し、また長きに渡り研究・交流を行ってきた者でしか語り得ない大変貴重な内容となっています。

 

今回の映像公開に際し、関西大学東西学術研究所「身体論研究班」のご協力により、全編日本語字幕を入れることが出来ました。研究記録用映像のため一部聞き取りづらい箇所もございますが、その場合はぜひ字幕をお使いの上ご覧ください。

 

このトークは毎年秋に開催される「養老アートピクニック」のメインプログラムの一つとして2018年に行われました。本来であれば今年も同時期にアートピクニックが開催される予定でしたが、コロナ禍での多くの参加者を呼びかけてのイベントは止むを得ず見送りとなりました。一日も早く皆様とご一緒できる日が来ることを祈りつつ、まずはこのたびの映像記録をみなさまにお届けいたします。オンラインでトークをお楽しみください。

 

荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所

 


 

プログラム概要

「天命反転トーク・荒川修作と岡本太郎」(養老アートピクニックより)

日時:2018年11月3日(土)

会場:養老天命反転地

字幕作成協力:関西大学東西学術研究所身体論研究班

 

講 師:

仲野泰生(岡本太郎美術館元学芸員・京都場・アートプロジェクト、アートディレクター)

横浜国立大学教育学部美術科卒、大学院教育学部学研究科修了。川崎市岡本太郎美術館準備室から学芸員として参加し、開館記念展「多面体・岡本太郎 ―哄笑するダイナミズム」をはじめ、「小沢剛*中山ダイスケ ―クロスカウンター」、「岡本太郎と縄文 ―いやったらしいほど逞しい美感」、「熱いまなざし ―岡本太郎とメキシコ」、「こんな日本 ―岡本太郎が撮る×内藤正敏が撮る」、「岡本太郎と中村正義 ―東京展」を手がける。

京都場 http://kyoto-ba.jp/

 

本間桃世(荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所代表、Reversible Destiny Foundation代表)

武蔵野美術大学卒業後、国際機関、NGOを通じて主に海外での美術教育の仕事に携わる。 Fundación PERSONA(サンホセ、コスタリカ)副代表、Taller PRESENTE主宰。‘98年に5年間の中米滞在を経て帰国後、中米・カリブ地域の美術研究、文化交流の仕事を続ける中、1999年に荒川修作と出会う。2002年に荒川修作+マドリン・ギンズの東京事務所を開設、荒川+ギンズ財団本部(ニューヨーク)と連携を図りつつ、主に国内での荒川+ギンズの活動を多方面から支える。