Distraction Series 3: ネオン・ダンス「パズル・クリーチャー」(2020年5月3日 公開)


『Distraction Series』第3号は2018年9月15日、越後妻有トリエンナーレのハイライトプログラムとして上郷クローブ座でプレミア公演されたパフォーマンス<Puzzle Creature>の完全版60分の映像です。ロンドンを拠点に活躍するダンスグループ、ネオンダンスのこの新作は、荒川とマドリン・ギンスの「死なないための建築」デザインから発想を得て創作され、観衆が空間、動き、音など、それを取り囲む環境と一体化される作品です。

2017年より、荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所とニューヨークのReversible Destiny Foundationの支援のもと、ネオンダンスは荒川ギンスの著書『Architectural Body』(2002年)にまとめられている思想・哲学「建築する身体」の丹念な研究を続けてきました。とくに芸術監督兼コレオグラファーのエイドリアン・ハートはアーカイブ・リサーチ、そして日本とニューヨークにある荒川ギンス建築作品を訪ね歩き、その経験も踏まえながらこの新作ダンスを創り上げました。

奇妙な身体の動きをデザイナーのアナ・レコヴィックが形体化したオブジェを、しなやかな3人のダンサーが身につけるところからこの60分のパフォーマンスは始まる。8台のスピーカーから空間を漂うのは、オクスフォード拠点の作曲家セバスチャン・レイノルズによる新作サウンド。<Puzzle Creature>にはさらに、日英手話とBBCラジオのルイーズ・フライヤーによる音声解説も溶け込んでいる。有機体—人間(あなたと私)はNumen / For Useのデザインによる膨らむ舞台装置の内部へと誘われる。そこはもう単なる暗闇の劇場空間ではなく、観衆もダンサーも一体化し常に変成する共同空間なのだ。 ——ネオンダンス

この映像を今回ネオンダンスのご厚意により今年6月30日まで下記リンクより無料アクセスでお届けいたします。

Yours in the reversible destiny mode,

 

Distraction Series 3:
ネオン・ダンス「パズル・クリーチャー」 / Puzzle Creature by Neon Dance
2018年9月15日(土)・16日(日) 上郷クローブ座(越後妻有アートトリエンナーレ2018)
Production premiere filmed by Tom Schumann

Choreography & Direction: Adrienne Hart
Original Score: Sebastian Reynolds
Set Design: Numen / For Use
Artefacts & Costume design: Ana Rajcevic
Light Design: Nico de Rooij & Djana Covic
Dance Artists: Luke Crook, Mariko Kida & Carys Staton
British Sign Language: Jemima Hoadley & Deepa Shastri
Japanese Sign Language: Chisato Minamimura
Funded & supported by Art Front Gallery, Reversible Destiny Foundation, Arakawa + Gins Tokyo Office, The Place, Arts Council England, Swindon Dance and The Great Britain Sasakawa Foundation.

Neon Dance
https://www.neondance.org/