遠くへ行きたい コレクションによる小企画

2018-10-06〜2019-01-20
東京国立近代美術館

出品作品: 荒川修作《作品》1960、ほか2点

日々の生活の中で、「遠くへ行きたい」という思いが頭をよぎることはないでしょうか。それは決まった目的地があるときであったり、たった今置かれている状況から抜け出したいときであったりもするでしょう。「遠く」という漠然とした単語には、地理的に隔たった場所という意味ばかりでなく、今いるのとは違う場という意味合いも含まれるからです。

本企画は、1962年に生まれた歌謡曲「遠くへ行きたい」(永六輔作詞、中村八大作曲)から着想されました。現代を生きる私たちの心にも深く訴えかける普遍性をもつこの曲は、発表から50年以上たってなお、歌い継がれています。ここでは、今いる場所から遠く離れたところへの憧れや、どこか非日常的な空間をさまよう姿などを表した作品を集めました。芸術家たちがどのように「遠く」への思いを表してきたかを見ながら、「遠く」に思いをはせてみたいと思います。

(美術館ホームページより)