[Report] 集中講座「アラカワ+ギンズを巡る過去、現在、未来」

集中講座「アラカワ+ギンズを巡る過去、現在、未来」が盛況の中、無事終了いたしました。

コーデノロジスト(芸術、哲学、科学を総合する人)と称した荒川+ギンズの集中講座にふさわしく、池上高志氏は人工生命の世界から見る荒川+ギンズを、山田諭氏は美術から見る荒川の絵画論を、関西大学東西学術研究所身体論研究班は哲学から接近する2人の活動への関心を、そして難波英夫氏は荒川+ギンズの代表作で全127点からなる大作《意味のメカニズム》、そして長年に渡る2人との交流からでしか知ることができないエピソードを交えた荒川+ギンズ論を、全く異なるフィールドから始まる4つの講座が、荒川+ギンズを介してクロスオーバーしていく非常に刺激的な時間となりました。

これにて無事全てのセッションを終了となりますが、関連展示は引き続き11月19日までギャラリー・アートアンリミテッドにて開催中です。この機会にぜひ足をお運びください。

たくさんのご参加誠にありがとうございました。

■Session 1
池上 高志+本間 桃世「『意味のメカニズム』を破壊する」
Takashi IKEGAMI + Momoyo HOMMA “Stop The Mechanism of Meaning !”

日時:10月21日 (金) 19:00 - 21:00

東京大学大学院で複雑系の科学を専門とし、人工生命の研究を通じて、アラカワと親しく交流。次世代への橋渡し役としても大きな影響力ある池上氏。アラカワ+ギンズ東京事務所代表の本間桃世氏を聞き手として池上氏が語るアラカワ+ギンズと人工生命の未来の世界。

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■Session 2
山田 諭「荒川修作を解読する」
Satoshi YAMADA “Analyzing the art of Arakawa Shusaku”
日時:10月22日 (土) 14:00 - 16:00

荒川修作の出身地である名古屋の美術館の学芸員として、近隣の学芸員とともに「荒川修作研究会」を立ち上げて、2005年に「荒川修作を解読する」展を開催した山田氏が、1950年代の初期作品から建築へと移行する直前1980年代の傾斜台のある作品まで解読する。

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■Session 3
関西大学東西学術研究所身体論研究班+本間 桃世「アラカワ+ギンズの現在と未来」
Studies of the Architectural Body / The Institute of Oriental and Occidental Studies - KANSAI UNIVERSITY + Momoyo HOMMA
“ARAKAWA + GINS study today -through an interdisciplinary approach”
日時:10月22日 (土) 17:00 - 19:00

竣工11年目を迎えた三鷹天命反転住宅。アラカワ+ギンズ東京事務所の代表である本間桃世氏が語る三鷹天命反転住宅の今。そして今年、アラカワ+ギンズの研究プロジェクトを立ち上げた関西大学東西学術研究所身体論研究班、三村尚彦、門林岳史、岡村心平各氏によるNY調査報告とプロジェクトの今後について。

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■Session 4
難波 英夫「意味のメカニズム考」
Hideo NAMBA “Appreciation of The Mechanism of Meaning”

日時:10月28日 (金) 19:00 - 21:00

アラカワ+ギンズの代表作、「意味のメカニズム」全点を所蔵するセゾン現代美術館の館長である難波英夫氏。かつてアラカワ+ギンズと最も親しく交流した識者が、多くの謎に満ちた「意味のメカニズム」論とともに、生身のアラカワのエピソードを語る。

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アラカワ+ギンズを巡る過去、現在、未来

WORK IN PROGRESS-Explorations of ARAKAWA + GINS
2016年10月21日(金)-11月19日(土)
営業:13:00-19:00 休廊:日・火・祝
会場:ギャラリー・アートアンリミテッド
主催:gallery ART UNLIMITED, ARAKAWA + GINS Tokyo Office (Coordinologist, Inc.)
協力:Reversible Destiny Foundation

アートアンリミテッド開廊10周年企画。荒川修作+マドリン・ギンズの思想は、つねにWORK IN PROGRESS。芸術、哲学、科学の総合をめざした彼らが、今、世界で多角的に研究され、三鷹天命反転住宅は、ハリウットのドラマの舞台になるなど話題のスポットとなっています。本展は荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所とNYのReversible Destiny Foundationの協力により、貴重な初期のポスターや、70-80年代の版画を展示します。

詳細はこちら

http://www.artunlimited.co.jp/current/