コレクション展Ⅱ 美術のモト―てん・せん・めん

2016-09-17〜2016-12-25
新潟市美術館

出品作品: 《Du But en Blanc》1977-1978

展覧会概要

粘土に二つ点が並んでいるだけで、顔に見えてしまうことがあります。線を一本引くだけで、広々とした地平線を思うこともできます。点を打ち、線を引くことは、太古の昔から現在に至るまで、幼いこどもたちにも繰り返されてきた、表現というものの原点、「美術のモト」にちがいありません。

本展では、新潟市美術館の所蔵品から、そんなシンプルなしぐさによる作品を集めました。点の繰り返しが心地よいリズムを生み出す李禹煥の絵画。齋藤義重の、電動ドリルによる荒々しい描線、ゆらぐようなライリーの曲線は、絵画という平面を欺くかのよう。庄司達の、布の張力がもたらす美しい曲面。バウハウスで教鞭を執ったアルバースは、単純なかたちから色彩構成を探究しています。新潟で活躍するアーティスト田口雅之の映像作品も特別出品。

点から線、線から面、二次元から三次元へ―「てん・せん・めん」から生まれた豊かな造形世界をのぞいてみませんか。

(美術館ホームページより)