前衛(アヴァンギャルド)の時代

2012-10-05〜2013-01-20
新潟市美術館

「前衛」、あるいは「アヴァンギャルド」。日常生活の中でも時おり耳にする言葉ですが、本来は先頭に立って戦う「前衛部隊」を意味する軍事用語でし た。しかし20世紀以降、芸術表現の文脈においては、それまでの保守的な芸術概念、とくに古典的でアカデミックな美術に対して反抗する制作や傾向を表すよ うになります。

前衛の運動は、非常に先鋭的な新しい考え方や様式であったために、発表当初は社会一般に受け入れられることは少なく、世間の目も冷ややかな場合が主 でした。それでも作家たちはオリジナルで新しい手法による表現を追求し続けました。まさに同時代との格闘の最前線で、美術表現の「前衛部隊」として果敢に 戦ったといえるでしょう。

本展では、当館のコレクションの中から「20世紀以降海外で生まれた新しい表現」、「日本におけるアヴァンギャルド」、「新潟出身の作家に見るア ヴァンギャルド」の3つのセクションに分けて作品をご紹介します。当館のコレクションを通して、「前衛(アヴァンギャルド)とはなにか」を考えていただく 機会となれば幸いです。

(美術館ホームページより)