東京 ローズ・セラヴィ——瀧口修造とマルセル・デュシャン

2012-12-03〜2012-12-22
慶應義塾大学アート・センター

瀧口修造(1903-1979)の1960年代から歿年にいたる活動の根幹をなしていたもの、それは言語とオブジェをめぐるつきせぬ考察であり、とりわけマルセル・デュシャンとの交流がその源泉でありつづけました。

瀧口は現実の企図とも架空ともつかない「オブジェの店」の命名をデュシャンに求め、デュシャン自身の偽名「ローズ・セラヴィ」を与えられます。本展示は『マルセル・デュシャン語録』をはじめ「東京 ローズ・セラヴィ」の名のもとに制作された一連の作品を通覧し、これまで明らかにされることの少なかった1973年の渡米時の資料とあわせて「後期瀧口」の活動の核心に光をあてる試みです。(美術館ホームページより)