日本の絵画の50年

2013-04-20〜2013-06-16
和歌山県立近代美術館

50yrsA4

過去半世紀にわたり、多くの芸術家たちが独自の表現を試み、多様な表現を生み出してきました。絵画においても多様な表現が追求されています。作品はしばしば抽象的であったり、記号性を強調したものであったりしますが、それは絵画の本質は何かを問いつめた結果でした。作品を構成要素に解体し、純粋さをきわめようとする態度は、一見すると単純で、それ以外の可能性を見いだせないような極端な表現にいたりました。しかし、創造の豊かさを求める芸術家たちは、さらに別の表現の可能性を求めて、新しい作品の世界を切りひらいています。

この展覧会は、当館の前身である和歌山県立美術館が開館した1963(昭和38)年前後から、ほぼ50年の間に日本で生み出された作品を通して、日本における絵画制作の足どりを、時代と作家によって見ていくものです。この年に鮮烈なデビューを飾った宇佐美圭司や同世代の荒川修作、近年改めて活動が注目されている具体美術協会の諸作家をはじめ、これからの活躍が期待される湯川雅紀、妻木良三まで、55作家の作品66点を紹介します。(美術館ホームページより)