磯崎新 12×5=60

2014-08-31〜2015-01-12
ワタリウム美術館

出品作品: 資料展示の中に荒川修作+マドリン・ギンズも登場します

2DC3-620

本展は、磯崎新の「建築外的思考」に焦点をあてた展覧会です。

ここで用いられる「建築外的思考」という語には2つの側面があります。先ず一般的な建築の外側の領域、つまり美術、音楽、映像、写真をはじめとする現代の文化表象全般の思考(=手法)という、具体的「建築外」という側面。次に硬直化した近代(建築)に対して、先の文化表象の手法を動員し、その解体と再編を試みる、「アーキテクチャ」という文明論的、思想的「建築外」という側面です。この二面性が、建築家という職名を逸脱したアーティスト・アーキテクト、磯崎新の戦術といっても過言ではないでしょう。本展では、多面的な逸脱を積極的に強調し、こうした性格を比喩的に「文人」と読み替えることで、あまたある磯崎新展がとらえきれなかった「建築外的思考」の可視化を試みます。(美術館ホームページより)