親子で楽しむアートの世界 遠まわりの旅

2014-02-15〜2014-03-30
名古屋市美術館

出品作品: 《自画像》 1967年 ほか

私たちは、日々素晴らしい出会いや別れ、苦しいこと、愉しいことなど様々な出来事とともに過ごしています。生きている日常の中で、予測がつかない様々なことを経験しながら過ぎる私たちの一生は、旅と重ねあわされることもしばしばあります。生まれてから死に向かうまでの間、時に暗闇の中を模索するように進んでいったり、また時に何か見えないものに突き動かされていくようにトントン拍子に進んでいったり、一生懸命努力したことが叶うこともあれば、目標に近づこうと焦ることで遠回りになってしまったり…。

この展覧会では、そのようなまるで迷路の中をさまようように進む私たちの人生を見つめ、そういう人生を旅するということをテーマに展覧会を構成します。名古屋市美術館の所蔵品を中心に人生の旅にまつわる作品を紹介し、会場内には、私たちの人生の旅を象徴する体験ができる迷路のような巨大な体験型の作品が、アーチスト・ユニットD.D.によって制作されます。D.D.の作品は出品作品へのオマージュにもなっていて、展示されている作品と関連したD.D.の作品体験をすることで、よりアートの世界を楽しんで頂きたいと考えました。

この展覧会で体験する人生の旅を、親子で体験することは、子どもが成長し独り立ちしていくためのイニシエーション(通過儀礼)の旅を想起するかもしれませんし、大切な人との旅では一緒に経験することで絆が生まれるかもしれません。また、未知の世界へと飛び込む一人旅は、自分自身について見つめ直し自分の新しい可能性を発見することにも繋がるかもしれません。ぜひ皆さん、この展覧会を見に、そして体験しに来てください。(美術館ホームページより)

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