荒川修作+マドリン・ギンズ『建築する身体』をめぐる考察
関西大学 東西学術研究所 身体論研究班

本研究班は、現代美術家の荒川修作、マドリン・ギンズが唱えた思想「建築する身体」「天命反転」を、学際的な視点から考察し、「22世紀へ向けての身体論」を提案することを目的とする。

本研究の一番の特徴は、新しい身体論の構想を、荒川+ギンズ研究をフィルターにして目指す点にある。荒川+ギンズが自身を芸術・科学・哲学の総合を目指すコーデノロジスト(coordinologist、荒川による造語)と称したように、荒川+ギンズ研究には学際的な視点が不可欠である。その点をふまえて本研究班では、体験過程理論、東西身体論比較研究、身体教育論とボディーワーク論、絵画・建築作品の表象分析、生態学的アプローチ、リハビリテーション・精神医学臨床研究、荒川+ギンズプロジェクトの継続展開の研究、これに加えて、脳神経科学、システム論、芸術学などの諸分野との交流を図りながら、総合的視点に立つ身体論を提唱していく。

(関西大学 東西学術研究所パンフレットより)

22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズー天命反転する経験と身体

三村尚彦、門林岳史=編著|磯崎新、本間桃世、小室弘毅、森田真生、山岡信貴、辻真悟、富井玲子、岡村心平、染谷昌義、村川治彦、稲垣諭、手塚美和子、伊村靖子、松井茂、木田真理子、小石祐介ほか=著 発売日:2019年12月25日A5判|320頁定価:3,200+税出版社:フィルムアート社 ISBN 978-4-8459-1917-8 待望の書籍『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ-天命反転する経験と身体