荒川修作+マドリン・ギンズ『建築する身体』をめぐる考察
関西大学 東西学術研究所 身体論研究班

本研究班は、現代美術家の荒川修作、マドリン・ギンズが唱えた思想「建築する身体」「天命反転」を、学際的な視点から考察し、「22世紀へ向けての身体論」を提案することを目的とする。

本研究の一番の特徴は、新しい身体論の構想を、荒川+ギンズ研究をフィルターにして目指す点にある。荒川+ギンズが自身を芸術・科学・哲学の総合を目指すコーデノロジスト(coordinologist、荒川による造語)と称したように、荒川+ギンズ研究には学際的な視点が不可欠である。その点をふまえて本研究班では、体験過程理論、東西身体論比較研究、身体教育論とボディーワーク論、絵画・建築作品の表象分析、生態学的アプローチ、リハビリテーション・精神医学臨床研究、荒川+ギンズプロジェクトの継続展開の研究、これに加えて、脳神経科学、システム論、芸術学などの諸分野との交流を図りながら、総合的視点に立つ身体論を提唱していく。

(関西大学 東西学術研究所パンフレットより)

[Report] 2/24 インポッシブル・アーキテクチャー展 関連トーク「永遠の勾配──荒川修作+マドリン・ギンズ作品のなかの建築ドローイング」

2020年2月24日(月)、関西大学東西学術研究所身体論研究班と国立国際美術館共催によるアイリーン・ソヌ氏(コロンビア大学アーサー・ロス建築ギャラリー 展示ディレクター)による講演「永遠の勾配──荒川修作+マドリン・ギンズ作品のなかの建築ドローイング」@国立国際美術館が行われました。 本講演は、国立国際美術館で現在行われている「インポッシブル・アーキテクチャー ―建築家たちの夢」の展覧会に関連した

[Report] 2/2 『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズー天命反転する経験と身体』合評会

2020年2月2日(日)、関西大学東西学術研究所第16回研究会:『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズー天命反転する経験と身体』合評会が開催されましたので、ご報告いたします。 このたび、身体論研究班研究員、またその関係者によって執筆された著書「22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ 天命反転する経験と身体」が出版されました。今回の研究例会は、出版を記念した、合評会です。 まず、執筆者各人が、それぞれ

[Report] 10/27 講演会:死なないための方法論 -Biotopological Scale-Juggling Escalatorの歩き方-(講師:Sheung Tang Luk)

2019年10月27日(日)、招聘研究者講演会を関西大学 梅田キャンパスにて開催いたしました。 同大学の招へい研究員として来日中の、Sheung Tang Luk氏 (Projects Manager, Reversible Destiny Foundation)に講演(講演タイトル「死なないための方法論 -Biotopological Scale-Juggling Escalatorの歩き方-」

[Report] 3/14 第4回東西学術研究所身体論研究班 研究会

2019年3月14日(木)、関西大学東西学術研究所身体論研究班の第4回研究会「荒川 + ギンズのデジタルアーカイブ構築」を開催いたしました。 現在、”荒川修作 + マドリン・ギンズの遺稿をアーカイブ化する”ということで、身体論研究班、荒川修作 + マドリン・ギンズ東京事務所(株式会社コーデノロジスト)、荒川修作 + マドリン・ギンズニューヨーク事務所(Reversible

[Report] 第9回研究例会「荒川+ギンズのアートおよび建築の諸相」

2018年12月2日(日)、関西大学東西学術研究所身体論研究班(荒川+ギンズ研究)の第9回研究例会を開催いたしました。 まず、美術家である大崎さんに、荒川+ギンズの「AをBとして知覚せよ」をはじめとする『意味のメカニズム』のエクササイズ(不可能な問い)を経由することで、マルセル・デュシャンの『レディメイド』を、圏論の恒等射影の問題から検討するという、新たな解釈のもと、マルセル・デュシャンと荒川+ギ

[Report]「天命反転+マインドフルネス!」from 養老アートピクニック

2018年11月3日(土)、4日(日)に養老アートピクニックの企画として実施された「養老天命反転地で会いましょう」におきまして、ワークショップ「天命反転+マインドフルネス」を開催しました。当研究班からは、小室弘毅氏(研究員)が講師を、岡村心平(非常勤研究員)がファシリテーターを務めました。 今回のワークショップは「バランスを崩す」が大きなテーマ。頭の重みを利用してゆっくりと重心を崩す、目隠しをする

[Report] 第8回 研究例会「パズル・クリーチャーとトランスヒューマン-荒川+ギンズの人間観-」

2018年9月18日(火)、関西大学東西学術研究所身体論研究班(荒川+ギンズ研究)の第8回研究例会を開催いたしました。 まず、The Queensland Universityの研究者である、Russell Hughes氏が発表されました。近年のテクノロジーや、都市計画などの動向を踏まえた上で、「Arakawa + Gins のアイデアが現代の建築シーンに豊かな視座を与える」として締めくくられまし

[Report] 第7回 研究例会「戦後日本美術と荒川+ギンズ」

2018年7月21日(土)、関西大学東西学術研究所身体論研究班(荒川+ギンズ研究)の第7回研究例会を開催いたしました。 美術史家の富井玲子さんからは、美術史家の視点から日本出身の戦後現代美術作家としての荒川修作にスポットを当て、他の作家との共通点や違い、そして海外の作家に視野を広げた場合の同時代性・同時多発的な作品アプローチなど、アーティスト荒川の位置づけについてお話を頂戴しました。 そして、美術

[Report] 第6回 研究例会「映画『For Example』をめぐって(ラウンド2)」

2018年3月11日(日)、関西大学にて荒川+ギンズ研究会・研究例会が開催されました。昨年末に東洋大学にて開催された『For Example』の上映に引き続いての上映会&講演という内容ではございましたが、「映画初めて見ました!」というお声も沢山頂戴しとても充実した1日となりました。 さらに、イメージフォーラムの山下さんからは映画史から荒川+ギンズ作品を紐解いていただき、この作品に新たな光が当たった

[Report] 第5回 研究例会「映画『For Example』をめぐって」

12月17 日、東洋大学白山キャンパスにて東西学術研究所第17回研究例会(身体論研究班)「映画『For Example』をめぐって」を開催しました。 当日は荒川修作監督(1971年)による『For Example』を全篇上映しました。次に、平倉圭氏(横浜国立大学)より、実際に映画が撮影されたロケ地の検討や、映像の詳細な分析による白熱のご講演をいただきました。続いて辻真悟氏(建築家・『For Exa

[Report] 9/11 第3回東西学術研究所身体論研究班 研究会

2017年9月11日、三鷹天命反転住宅にて第3回の東西学術研究所身体論研究班 研究会が開催されました。 今回は荒川修作+マドリン・ギンズのアーカイブ構築を進めるに当たり、国内でアーカイブの第一線でご活躍されている横山太郎氏(跡見女子学園大学)、上崎千氏(芸術学/元慶応大学アートセンター所員)をお招きして、横山氏からは「観世家のアーカイブ形成と室町期能楽の新研究」について、上崎氏からは現代美術中心の

[Report] 第4回 研究例会「荒川+ギンズ『建築する身体』をめぐる考察」

2017年7月29日、東西学術研究所第9回研究例会を開催いたしました。身体論研究班としては今年度初の実施となります。 まず研究報告として、三村尚彦主幹より今年5月下旬行われたNY出張の報告と研究班としてのプロジェクトの現状についてお伝えいただきました。続いて、稲垣諭委託研究員による研究発表「二重の自己ー個体と変容」では、オートポイエシスに関してリハビリテーションの臨床実践を含む豊富な事例ご発表いた

[Report] 表象文化論学会第12回大会

2017年7月2日、群馬県前橋市で開催された表象文化論学会第13回にて、身体論研究班メンバーがパネル発表『荒川修作+マドリン・ギンズ−−22世紀の身体論にむけて』を行いました。 研究班からは、司会の門林岳史氏をはじめ、発表者として三村尚彦氏、染谷昌義氏、稲垣愉氏の3名が登壇しました。またコメンテーターとして、長年にわたって荒川修作との対話者であった小林康夫氏(青山学院大学)にご登壇いただきました。

[Report] 3/5 第2回東西学術研究所身体論研究班 研究会

3月5日、三鷹天命反転住宅にて第2回の東西学術研究所身体論研究班 研究会が開催されました。 登壇者は『建築する身体』の翻訳者である東洋大学の河本英夫氏、そして2月24日に関西大学にて講演いただいたJondi Keane氏(Associate Professor, Deakin University)と、同じくオーストリアで研究を続けているPia Ednie-Brown氏 (Associate Pr

[Report] 11月12日(土) 第2回研究例会を開催いたしました

11月12日(土)に身体論研究班として2回目の研究例会を開催いたしました。   プログラムの最初はマドリン・ギンズのドキュメンタリー映像『WE-人間を超えていくために』の特別上映からスタート。元々映画『死なない子供、荒川修作』のDVD特典として制作されたという経緯もあり、これだけ大きなスクリーンでの上映大変貴重な機会となりました。   続いての『WE』の監督・山岡信貴氏の講演で

[Report] 集中講座「アラカワ+ギンズを巡る過去、現在、未来」

集中講座「アラカワ+ギンズを巡る過去、現在、未来」が盛況の中、無事終了いたしました。 コーデノロジスト(芸術、哲学、科学を総合する人)と称した荒川+ギンズの集中講座にふさわしく、池上高志氏は人工生命の世界から見る荒川+ギンズを、山田諭氏は美術から見る荒川の絵画論を、関西大学東西学術研究所身体論研究班は哲学から接近する2人の活動への関心を、そして難波英夫氏は荒川+ギンズの代表作で全127点からなる大

[Report] 7/16 研究例会「荒川+ギンズ『建築する身体』をめぐる考察」が開催されました

7月16日の荒川修作+マドリン・ギンズ身体論研究会の初めての研究例会が関西大学にて開催されました。 研究会メンバーによるNYの視察報告、森田真生さんによる特別講演など、計3時間以上におよぶ会でしたが、当日は100名を超える方にお越しいただき、熱気に溢れる時間となりました。 これからも荒川+ギンズの著書『建築する身体』を手がかりに、様々な研究活動が行われる予定となっております。 皆様引き続き研究会の